【戌年】会社の犬年なので100年後の労働がどんな感じか妄想した

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会社に行きたくなくて、つらい

まじむり。

具合悪くなってきた。

はあ。

【戌年】会社の犬年なので100年後の労働がどんな感じか妄想した

明けましておめでとうございます。と言いたいところですが、労働の始まりがおめでたいわけがありません。

本年もよろしくお願いいたします。

ところで、今年は戌年ですね。

戌年と言えば犬。犬と言えば会社の犬

100年後の会社の犬はどんな生活を送っているのでしょう。

労働人口の減少、外国人労働者の流入による低所得者層のグローバル化、過酷な労働と貧富の差の拡大、衰退する経済、希望のない環境で求められる自己研鑽(サビ残)、精神疾患の増加、自殺者の増加、もはや無視できなくなる労働問題。

そして犬たちの命を依り代に発展する科学技術。

妄想が膨らみます。

今回は皆様への年賀状に代えて、①労務と情報の管理②社会情勢の観点から、私の妄想を語ろうと思います。


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①労務と情報の管理

会社の犬たちの命を依り代に科学技術は発展を続けるでしょう。

しかし、犬たちの命にも限りがあります。

さすがに無視できない労働問題に直面した社会は、科学技術を用いて社会そのものの延命を図ることを余儀なくされるわけです。

それは労働力の保護を意味します。

体内に『GPS的な位置情報も取得できるICチップ』が埋め込まれて労務管理が高精度になる

現代における勤務時間管理は、まともな会社でICカード、そこそこなところでタイムカード、残念な例だと自己申告といったところですよね。

ICカードでさえ自己啓発という名目でサビ残ができたり、一度ICをかざした後で裏ルートから柵を乗り越えて会社に入りなおせば無限労働ができたりとやりたい放題です。

ですが、未来の世界では体に直接『GPS的な位置情報も取得できるICチップ』が埋め込まれて管理体制が強化されることでしょう。

会社の門だけではなく、あらゆる場所で位置情報が取得されることでサビ残を防ぐのです。

やったぜ!帰ろう!お家へ帰ろう!

持ち帰り残業については後述。)

記憶の読み書きができるようになり情報漏洩リスクと改竄リスクが高まる

未来の世界では人間の記憶データとして読み書きできるようになっていることでしょう。

SFでよくあるやつですね。

そんなことできるわけないって思いましたか?

実は、現在においても簡単な視覚データを脳の活動状態から読み取る研究が進んでいるみたいです。

(⇒ (株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR):脳から知覚映像を読み出す~ヒトの脳活動パターンから見ている画像の再構成に成功~, 2008)

記憶の読み書きができるということになれば、情報漏洩改竄が問題になることでしょう。

せっかく保護した労働力を奪ったり狂わせたりされては困ってしまいますね。

そうなるときっと次のような策が講じられるのではないでしょうか。

会社の門で仕事に関連する記憶の削除と復元をすることが義務付けられる

会社を出ていくときに仕事の記憶を削除して、また入るとき復元すれば機密情報は安全です。

抜き取られたり改竄されることもないでしょう。

持ち帰り残業も原理上できない。やったぜ。

ちなみに、記憶の削除と復元に関する研究も進んでいるみたいで、動物実験では一定の成果が出ているみたいです。

商用利用も目指して頑張っているみたい。

(⇒ Theodore W BergerA, et al. : cortical neural prosthesis for restoring and enhancing memory, Journal of Neural Engineering, Vol. 8, No. 4, 2011)

(⇒ IEEE Spectrum : New Startup Aims to Commercialize a Brain Prosthetic to Improve Memory, 2016 )

この調子で頑張ってほしい。

だってほら、勤務時間外に仕事のことを考えなくて良いわけでしょ?

ノーベル平和賞かよ。

勤務時間外に仕事のことを考えなくて良くなったサラリーマンたちが心身の健康を取り戻す

仕事の記憶削除システムによってプライベートで仕事のことを思い出せなくなったサラリーマンたち。

私のように仕事のことを思い出しては頭を抱え、動悸が激しくなり、体調も悪くなり、食べ物が美味しく感じなくなったり、食べたいものがなかったり、何にもやる気が出ないとか残念な感じになることもないでしょう。

みんな心身ともに健康です。

ありがとう世界。

さようなら世界。

人工知能が適切な労務管理をして生産性が向上する

心身ともに健康を取り戻した社員たち。

彼らを最大限効率良く使役したいですね。

そこで最近流行りの人工知能(AI:Artificial Intelligence)の登場です。

抱えているタスクの量、個人の技量、心身のコンディションなどがデータ化され適切な処置が提案されるでしょう。

 

AI『あなたは本日体調を崩していて効率が悪いので午後休を取得してください。残りのタスクは〇〇さんに引き継ぐと良いでしょう。』

AI『あなたの部下△△さんの技量はタスクと想定工数に対して不足しています。◇◇さんに委託するか工数を1.5倍に増やすと良いでしょう。』

 

みたいな。

管理職AIによる精度の良い提案によってまともな適切な判断ができるようになるはずです。

+50年くらいすれば管理職もいらなくなるかもしれませんね。

ひひひ。

②社会情勢

100年後の世の中は①労務と情報の管理で述べたようなテクノロジーで高度な管理社会になっていると思います。

高度な管理社会には良いところもあれば悪いところもあります。

でも今の日本社会よりはマシになると思うわけです。

ICチップの体内への埋め込みを拒否する反乱勢力が発生しアンダーグラウンドが形成される

①労務と情報の管理で述べた感じでICチップを体内に埋め込みたいわけですが、嫌がる人たちもいるでしょう。

管理社会を嫌う気持ちはわからんでもありません。

何年か前に日曜洋画劇場か何かでみた映画『デモリションマン』っていうのがあったんですね。

よくよく考えたら私が予想する100年後の世界はこの映画の世界観にとても近いです。

雑に説明すると、この映画は高度な管理社会が舞台で、冷凍保存された過去の刑事(シルヴェスター・スタローン)が解凍されて好き勝手やる作品です。

多くの人間は管理を受け入れて生活しているんですが、一部の反発した住民たちが地下に潜伏して支配から逃れながら生活していたりするんですね。

これと同じことが起こるのは避けられないでしょう。

アンダーグラウンドの出来上がりです。

でもね、管理社会でもアンダーグラウンドでも今の日本よりはマシだと思うんだよね。

クール・ジャパンは冷たいところだからね。

定期的な記憶診断が義務付けられ、加害者か被害者かを問わず違法行為が検出されるようになる

①労務と情報の管理で述べたみたいに人間の記憶をデータとして読み出すことができるようになったとしたら警察の捜査はどんな感じになるのでしょう。

定期的に記憶を診断して、違法行為がないか、改竄の形跡がないかなどを検出するようになるのではないでしょうか。

あなたが加害者であろうが被害者であろうが、違法行為が摘発されるのです。

これで、パワハラセクハラ暗黙的な自己啓発(サビ残)の指示も隠すことができなくなります。

覚えてろよ。

ちなみに、暗黙的な自己啓発の指示は現在においても違法行為として認識されています。

厚生労働省が発行したガイドラインを読んでおくと良いと思います。

3ページ目を読んでみてください。

(⇒ 厚生労働省:リーフレット『労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン』, 2017)

みなさんの上司や先輩たちも知らないかもよ?

教えてあげよう!(私は先輩に教えてあげたらガチギレされました。てへ。)

労働基準法違反が厳罰化され、違反すると一生涯に渡り使用者側になれなくなる

今の労働基準法の一番の欠点は何か。

罰則がたいしたことないのもそうですが『簡単に経営者に返り咲ける』ことが問題なのです。

罰金を払ってほとぼりが冷めたらまた新しい会社を立ち上げて犬たちを使役すれば良いのです。

以前と同じような残念な労働条件で。

でもきっと100年くらい経てば流石に一発退場になっているでしょう。

二度と経営させない。二度と管理職にもさせない。

もう一生涯に渡り使用者側にはなれないのデス。

オゥ!

アディオス、マイスーパーバイザー!!!


 

いかがだったでしょうか。

もう会社に行きたくありません。

私が言いたいのはそれだけです。


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