長い長い就活、お疲れさまでした。
いくつかの内定を得たあなたは。その中の1つを選別し残りの企業に内定辞退の旨を伝えなくてはなりません。
かつての日本では
・内定辞退の時はできるだけ直接会って謝罪と感謝を伝えるべき
・会えない場合でも電話で誠意を伝えるべき
という風習がありました。
でも実はこれ、現代ではマナー違反なのです。
(2018年の日本では美徳かもしれませんが、いずれ古典になるでしょう。いとをかし。)
電話は相手の時間を奪う
メッセージを伝える手段として、電話がありますね。
伝達に時間が掛からず、コミュニケーションもリアルタイムでできるので意思の疎通がしやすいツールです。
しかし、大きな欠点があります。
それは
・相手の行動を強制的に中断する
・相手の時間を強制的に占有する
といったことです。
人事担当者からしても、会議中に電話を掛けられると席を外す必要が出てきますし、他の業務もあるわけですから作業の中断を余儀なくされます。
非常にコストの高いコミュニケーションツールであることがお判りいただけるかと思います。
こちらは就活生。
目上の存在である人事担当者に、こちらの都合で行動の中断や時間の占有を強いるのは失礼にあたります。
下手に希望を持たせてはいけない
電話をかけてくるとなると、人事担当者としては
『交渉次第ではまだ内定承諾の可能性があるのでは?』
と期待する可能性があります。
男性から告白された女性がメールではなく電話で返答をしてきたら『おっ?もしやイケる?』と思いませんか?
そういうことです。
人事担当者は仕事としてあなたとコミュニケーションをとっています。
したがって、その電話には給料というコストがかかります。
交渉に応じる気がないのなら、無駄な経費を使わせないように配慮すべきです。
正しいマナー:メールで辞退
以上のように、内定の辞退に際して電話というツールはお勧めできません。
低コストで下手な期待も抱かせないメールで誠意を伝えるべきです。
感謝と謝罪。
正しいマナーでしっかり伝えましょう。
企業もお祈りするときはメールか黙祷
一方で、企業側の対応としても就活生を不合格にする際は
・通称『お祈りメール』を送る
・黙祷(サイレントお祈り)
のどちらかの方法が用いられます。
企業の側も、学業で忙しい就活生の貴重な時間を奪わぬように配慮をしてくれているということが分かります。
理系の学生だと実験中だったりしますもんね。手が離せません。
このことからも、メールが相応しいツールであると言えるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
社会人として、マナーを守ることは大変重要です。
マナーやルールには理由があります。それが何なのか良く考えて行動しましょう。