お天気おねえさんの禁じられた悪戯
台風の日ってなんかテンション上がりますよね。
でも、安全には十分に配慮して、決して上記(つらいエピソード)のような行動はとらないようにしましょう。
T.M.Revolutionの西川貴教さんも悲しみます。
そんな安全をサポートしてくれる存在といえば、そう、天気予報です。
雨の日も風の日も、どちらかというと雨の日とか風の日とかの方が忙しそうな気象予報士の皆さん。
いつもありがとうございます。
特にお天気おねえさん、なんかありがとうございます。
そんな気象予報士さんですが、実は意外な禁止事項があります。
気象予報士は独自の台風関連情報を伝えてはならない
気象予報士さんといえば、天気図を指さしながら
『ここが低気圧で、これこれこんな感じに動く予想なので午後は雨になりそうです。』
みたいに、それぞれの独自の見解を教えてくれますよね。
でもよく聞いてみてください。
台風情報に関しては皆さん同じことを言っているのです。
そこに独自の見解はありません。
実は、台風情報に関しては独自の見解を織り交ぜて報じると禁じられた悪戯扱いされて怒られてしまうのです。
気象業務法による縛りプレイ
実はこれ、気象業務法の第23条の規定(警報の制限)に基づく制限がかかっているからなのです。
この条文には、気象庁以外は災害系の警報を出しちゃだめだよ[2]と記されています。
趣旨としては、気象庁曰く『色々な情報が錯綜するとどれを信じて避難とかしていいか分からないやんけ』[3]ということのようです。
でもちょっと疑問ですよね。
台風の進路に関して独自に予想したとしても、警報は出してないじゃん?って思いませんか。
そこでもう少し調べてみると、『台風情報の一元的な提供に関する気象庁の見解について』という文書を見つけました。
これによると
『台風情報を放送するときって警報も出ている状況で一緒に報じるやん?だから中途半端に気象予報士個人の予想とか織り交ぜると色々な見解が混ざって良く分からなくなるやんけ。やめて。』[4]
みたいな感じのようです。
気づかないところで私たちは地味に守られていたんですね。
次に天気予報を見るときは、ちょっと意識してみると面白いかもしれませんよ。
参考
[1]J-CAST:西川貴教が「ツイッター」で謝罪 暴風時の「TMRごっこ」は迷惑, J-CASTニュース, 2012(2017/2/15 閲覧)
[2]総務省行政管理局:気象業務法, 電子政府の総合窓口 e-Gov(2017/2/15 閲覧)
[3]気象庁:気象等の予報業務許可についてよくある質問と回答(2017/2/15 閲覧)
[4]気象庁:台風情報の一元的な提供に関する気象庁の見解について, 2009(2017/2/15 閲覧)