夜空の星は俯きがちな人生の方が良く見える
みなさん、こんな経験はありませんか?
『夜に外を歩いていて星が見える気がして上を向いてみると、、、あれ、あんまりよく見えない、、、』
実はこれ、ちゃんと理由があるのです。
目の中にいる細胞たちのお話です。
錐体細胞(コミュ強系)と桿体細胞(陰キャラ系)
目の中で光を感じてくれる細胞には、錐体細胞と桿体細胞があります。
錐体細胞は明るいところが得意で色を感じることができます。
逆に暗いところは苦手[1]なコミュ強系細胞です。
一方で、桿体細胞は暗いところが得意で光の強さを敏感に感じ取れます。
でも色の違いは感じられず明るいところが苦手[1]な陰キャラ系細胞です。
『暗くなってもどうにか物の形は分かるけど色は良く分からないな』
ってなるのは錐体細胞さんが桿体細胞さんにバトンタッチをしたからというわけですね。
では、今回の本題に入ります。
細胞界にも人間と同じ感じのカーストがある
実は、この細胞たちの配置はおおよそ決まっているのです。
コミュ強な錐体細胞さんは目の中の中央部分に多く分布し、陰キャラな桿体細胞さんは錐体細胞さん(コミュ強)を取り囲むように分布している[2]のです。(下図1)
(※文献[2]にコミュ強・陰キャラといった記述はありません。)
なんか学校とかでよく見るカースト感のある光景ですね。
そして、下図1のように視界の中央には目の中の中央(コミュ強エリア)に映った映像が、視界の上端や下端には目の中の中央の周り辺り(陰キャラエリア)に映った映像が、それぞれ映し出されているのです。
図1 視界のイメージ
つまり、俯きがちな人生を送っている人は夜空の光に敏感なエリアを中心に目の機能を利用しているのです。
だから言ってやりましょう。『私は星が好きなんです。』と。
ですが俯きがちな人生は幸せなのでしょうか。
下図2のようにブリッジをしながら視界の下の方で夜空を仰いでも同じくらい良く見えますよ。
図2 ブリッジによる視界の変化
参考
[1]参天製薬株式会社:網膜の不思議, 目の情報ポータル(2017/2/20 閲覧)
[2]日本眼科学会:網膜色素変性, 目の病気(2017/2/20 閲覧)