眠れない夜は公園に行こう

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真夜中のベンチ
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寝付けなくて、つらい

変な時間に寝落ちしてしまいました。

起きたら午前1時。

もう一回寝床についてみるものの一時間粘っても寝付けない。

くそぅ。

かといって朝ごはんには早すぎます。

でもどうせ寝付けないなら、何かやろうかなって思ったわけです。

眠れない夜は公園に行こう

金曜の夜に寝落ちして変な時間に目覚めたため、眠れなくなってしまいました。

Twitterを見てもみんな寝てるし、テレビもつまんないし、かといって寝付けない。

そこで夜のピクニックに出掛けてみました。

しばらく歩いていると公園がありました。大人だけど遊んで良いかな。

真夜中、午前3時のお話です。


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昼間の公園には子供を守る結界が張られている

昼間の公園は子供に溢れています。そして彼らを見守る親たち。

楽しそうに遊んでいますよね。

私もベンチに座って本でも読みたい気分になるわけですが、なぜだろう。近づき難い。

そこには何か、強い守りの力というか、神聖な力というか、そういうものがあって、私を拒んでいるように感じるのです。

言うなれば、結界。子供を守る結界。

その結界が、大人になって汚れてしまった私を拒んでいるのです。

いつからだろう。公園に入れなくなったのは。いつからだろう。汚れてしまったのは。

眩しい。

でも、夜なら、真夜中なら、子供はいない。

眩しくなんて、ない。

真夜中には聖域の結界が解かれる

午前3時。

公園の入口から中を眺める。誰もいない。大丈夫だ。

今なら誰の目も気にせず何食わぬ顔で中に入ることができる。御天道様だって見ていない。

結界は解かれていた。

なんでもないベンチを深夜3時に撮影する不審者が居たって平気なのだ。

真夜中のベンチ

真夜中のベンチ

辺りを見回すと色々な遊具があった。懐かしい。

ブランコ、ジャングルジム、鉄棒、滑り台。

子供がいないとなんだか寂しそうに見える。孫が帰ったあとのおじいちゃんってこんな感じなのかなって思う。

ブランコが意外と小さかった

ブランコに乗ってみた。すごく久しぶりだ。

でもなんか妙に小さい。記憶の中のブランコはもっと大きかったのに。

真夜中のブランコ

真夜中のブランコ

雨上がりなので濡れていて座れないし、立つと頭をぶつけるので中腰になってゆらゆらしてみた。

楽しい。

どうやら体だけが大きくなってしまっていたようだ。

大人になるって、そういうことなのかもしれない。

偉そうな顔した政治家も目の上ブルーなオバサンも、たぶんそうだ。

ジャングルジムにだって登れる

ただの鉄の棒も組み合わせればジャングルジムになる。

雨上がりの公園にあるジャングルジムは鉄の棒が湿っていて気持ち悪かった。

真夜中のジャングルジム

真夜中のジャングルジム

でも足をかけると顔がニヤニヤしてしまった。イタズラをしている気分だ。

登ってみると、なんだか楽しい。

しかし、ただの鉄の構造体に登っただけなのにどうして楽しいのだろうか。何か見えるわけでもない。

そうこうしながらちょっと考えてみて思った。楽しいものは楽しいし、好きなものは好きだ。そこに理由を求めると人間は不幸になると思う。

世界を独り占めできると思って外に出たけど

深夜3時に外を出歩くことってあんまりないので、世界を独り占めできると思って外に出ました。

でも、公園にたどり着くまでに色々な人と遭遇しました。

・酔いつぶれて駐車場に座り込む人
・コンビニでタバコを吸う人
・自転車に乗る人
・車を運転する人
・配達員
・休憩中のタクシー運転手
・立体駐輪場から出てくる人

意外と活動している人がいるし、仕事中の人もいました。そこそこ都会のベッドタウンだからでしょうか。

早起きなのか、夜更かしなのか。私の知るところではないけれど、少なくとも世界を独り占めすることはできなさそうです。

それでも、いつもより少しだけ口数を減らした世界は、ちょっと落ち着く場所でした。

(深夜の徘徊は危険を伴います。あんまり真似しない方が良いと思います。でも、そんな夜もあるよね。)


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